妹に言いたいこと…

ワタシノイモウト

「“今”が良ければいい、“自分”さえ良ければいい」と思って全ての人は生きている。

投稿日:

こんにちは、妹の兄です。

今生きている全ての人は、誰一人として例外なく、「今が良ければいい」「自分さえ良ければいい」と思って生きています。

私はもちろん、あなたもです。

このように言うと、「いえいえ、私は将来の為に今を犠牲にして毎日頑張ってます!」とか、「いえいえ、私は自分の幸せより親友の幸せを願っています!」という方もいるでしょう。

しかし、そういう事も含めて、「“今”が良ければいい、“自分”さえ良ければいい」と思って全ての人は生きていると言えます。

私は「“今”が良ければいい、“自分”さえ良ければいい」という生き方を否定しません。

なぜなら人間とはそのような生き物だからです。

ただ、「“今”とは何か?」「“自分”とは何か?」の解釈は人それぞれであり、その解釈の仕方は人によって大きく異なります。

“今”とは何か? “自分”とは何か?

「今」とは、いつからいつまでが「今」なのでしょうか?
「自分」とは、どこからどこまでが「自分」なのでしょうか?

小学生の発想で言えば、今は「この瞬間」、自分は「自分自身」になると思います。

しかし、私たちは小学生ではありませんから、「今」と「自分」をもう少し大きく捉える必要があります。

“今”とは何か?

「今」というのは、「この瞬間」「1分」「1時間」「今日」「今週」「今月」「今年」という風に曖昧なものです。

そのため、「“今”が良ければいい」という言葉も「今、この瞬間が良ければいいのか」、「今年が良ければいいのか」と、受け取り側の解釈によって非常に抽象的で曖昧な言葉になってしまいます。

そこで私が考える“今”を具体的な期間で説明したいと思います。

私が考える“今”とは、最低限の期間として今この瞬間から死ぬまでが“今”です。

2019年に公表された日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳ですから、例えば、あと50年生きる人は今から50年間を“今”として考えるわけです。

50年間を“今”として考えるのは難しいかもしれませんが、“今”を短い期間で考えるほど人生損、“今”を長い期間で考えるほど人生得といえます。

例えば、犯罪者の多くは「今、この瞬間が良ければいい」と思っている人が犯罪を犯し、その後の人生を棒に振る人ばかりだと思いませんか?

犯罪者に限らず、人生において取り返しの付かない重大なミスを犯す人は、「今、この瞬間が良ければいい」と思って行動している人が多いのではないでしょうか。

端的に言うと、後先を考えていないと言えるのです。

先ほど、「最低限の期間として」と言いましたが、それは最低でも今この瞬間から死ぬまでを“今”と考えたほうが得という意味で、私はもう少し大きく捉えています。

私の中の“今”は、私が産まれる100年前から私が死んでから100年後までが“今”です。

数億年前や数千年後を“今”として考えることは難しいですが、私たちの祖父母が私たちの為に残してくれた未来、そして私たちの孫の為に残してあげられる未来を想像すると、私の生涯の100年前後は私の“今”と考えることができます。

“自分”とは何か?

この「自分」というのも非常に曖昧なものですが、結論から言うと、現代のグローバル社会においては世界中すべての人間が自分です。

それは自分自身に影響する可能性がゼロパーセントではないからです。

例えば、あなたの大切な人が亡くなったとします。あなたは悲しむでしょう。そうすると、あなたの大切な人というのは、あなたの心に影響する人なので、あなた自身と同じように考える事ができるはずです。

例えば、仕事です。あなたが勤めている会社が倒産したとします。そうすると、あなたの収入や人生に影響するので、仕事関係すべての人々はあなた自身と考える事ができるでしょう。

例えば、私です。あなたは今、私が書いた文章を読んでいます。あなたの貴重な人生の時間を使って、何処の誰かも分からない私の書いた文章を読んでいる。善悪は別にして、それはつまり、私はあなたに、あなたは私に何らかの影響を与えているという事です。

自分の家族や友人はもちろん、お隣さんや職場の仲間、地域の人々、市町村民、都道府県民、日本人、世界中の人々という風に考えると、大なり小なり世界中すべての人々が自分自身の人生に影響しているのだから、自分とは無関係ではいられないということです。

「自分一人さえ良ければそれでいい」という考え方を持った人が悪いとは言いませんが、世界中すべての人が自分の人生に影響しているにも拘わらず、自分一人の事だけを考えて生きるのは生き方がヘタクソだなと思います。

余談

先日、どこかのブログで、「『お国の為に』と言って自ら死を選んだ特攻隊はおかしい、特攻隊は国から洗脳されていた」という事が書かれていました。

そのブログ主は何も分かっていない。

というより、“今”と“自分”の範囲が狭すぎるため、想像力が乏しく理解できないのです。

特攻隊は洗脳されていたわけではありませんし、「日本」という国自体や天皇陛下の為に特攻したわけでもありません。

特攻隊は、自分の愛する誰かの為に特攻したのです。

父親や母親、妻や子ども、恋人、弟や妹など自分が愛している誰かの未来と、自分自身の命を天秤にかけた上で、自分が愛している誰かの未来を選択して特攻したのです。

もちろん、自ら「死にたい」と思っていた特攻隊員は一人もいなかったでしょう。

しかし、大東亜戦争では沖縄をはじめ日本本土でも空襲を受けるようになります。空襲とは都市部を標的とし、民間人をも巻き込む無差別爆撃です。

それはつまり、自分と自分の愛する人々がいつ死んでもおかしくないという状況です。

そのような状況だからこそ、「自分の命で皆を護れるかもしれない!」と特攻隊に志願する人がいても不思議ではありません。

映画の「アルマゲドン」と同じです。

自分が起爆スイッチを押さなければ、あと数分は生きられるかもしれませんが、数分後に自分と自分の愛する娘、そして地球は滅亡します。

しかし、自分が起爆スイッチを押せば、数分早く死ぬことになりますが、愛する娘と娘の恋人、そして小惑星の衝突から地球を守れる。父親の自分が生き残るより、娘の恋人が生き残った方が娘の為になるだろうという判断は愛以外の何ものでもないわけです。

この映画のハリー(ブルース・ウィリス)にとっては、娘に子どもや孫ができて幸せな人生を終える時までが「今」、娘の恋人はもちろん、娘に関わる地球上のすべてを「自分」として考えていたことでしょう。

映画「アルマゲドン」はフィクションですが、特攻隊は実在した方々です。

「今、この瞬間が良ければいい」、「自分一人さえ良ければいい」という人は、「自ら死を選ぶ特攻隊はおかしい」とか「特攻隊は国から洗脳されていたんだ」という発想しか出来ないのでしょうけど、私からすると普通の事であり、特攻隊の方々に対しては「ありがとうございました」という感謝しかありません。

まとめ

「今が楽しければいい」、「カネさえあればいい」、「自分が一人勝ちすればいい」という考え方を否定しませんし、それが悪い事だとも思いません。

なぜなら今はそういう世の中だからです。

日本の教育や社会は競争社会で勝者と敗者に別れますし、テレビでは如何にして自分が得をするかを中心に番組構成されていて、SNSやスマホアプリ等で自己承認欲求を満たすことも難しくない世の中です。

また、お酒やタバコ、ギャンブルや風俗、宗教の多様化、覚せい剤やドラッグすら身近にある今の世の中ですから、「今が楽しければいい」、「カネさえあればいい」、「自分が一人勝ちすればいい」という考えで生きる人が増えても何ら不思議ではありません。

誰でも利己主義になるような世の中という事です。

ただ、「“今”とは何か?」「“自分”とは何か?」の解釈は人それぞれであり、その範囲が広いほど豊かな人生を送れると思っています。



-お金, 人生, 子ども, 日本

Copyright© ワタシノイモウト , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.